テイスティング・カッピング
この二つの言葉を聞いたことありますか?
どちらもコーヒーの官能評価を行う手法なのですが、その時々で用途が変わってきます。今回はこの二つの違いをお伝えしたいと思います。
【テイスティング】
言葉のとおり、コーヒーの味わいを評価します。味わいは主に抽出の「良し」「悪し」を評価します。
またテイスティングでは抽出された液体を、比較的短時間に評価します。
「最適な抽出だったのか」「品質管理に問題ないか」などの確認をすることが多く、ひとつのカップに長時間向き合うような判断ではないのが一般的です。
料理に例えるとすれば提供前の味見といったところでしょうか。コーヒーではアレンジドリンクなどは途中で味見できますが、単なるコーヒー抽出では味見ができません。従って抽出後のテイスティングが大切になるのです。
【カッピング】
味わいを評価するのはテイスティングと同じです。ただカッピングでは「良し」「悪し」よりもむしろ、素材の個性、焙煎のチェックなど、より原料に近い状態での味覚判断を行います。
これはカッピングの特徴として、粉に直接お湯を注ぎ上澄み液だけをスプーンですくう手法であるため、抽出によるブレが少ないことが大きな要因です。
素材の吟味であるカッピングは、30分〜長い時は60分もかけて時間の経過によるコーヒーの品質を確認します。
テイスティング同様に料理に例えるならば、原料の仕入れチェックといったところでしょうか
カッピングについては、後日より専門的なプロ向けの内容をBARISTAブログでお伝えしていきます。興味のあるかたはそちらもチェックしてみてくださいね
テイスティング、カッピングどちらも大変重要な評価ですが、その役割は目的によって大きく変わります。
カッピングについては神戸北野店でオープンカッピングを近日開催です