先日私が尊敬する二人のバリスタによるトークセッション
コーヒーと生きる若い君たちへ贈る 「食・みらい」トークセッション 第二弾
に参加してきました。
大阪 Punto e Linea のバールマン鎌田氏とフリーランスバリスタの石田氏。そこに司会の西谷さんの"今"に対する鋭い問いかけに、二人の柔軟でブレないトークが轟く2時間
イベント内容がそのままこのブログをご覧になるみなさんにも、何か気づきがあると思うので、記憶の限り紹介したいと思います。
ニシタニ:いまの外食って?
鎌田: 境界線が無くなってきてる。大阪は割烹文化なので、トークが売り。
石田: コーヒーだとセルフサービスが増えた。最近は品質重視で顧客目線が少なくなった店も目立つのは寂しい
ニシタニ:流行と消費 ラテアートってどう?
石田: 求められている、今もそう。だけど品質は最重要!!!
鎌田: 昔からやってるから否定派ではない。喋らないカップルに「うさちゃんだよ〜」って出すと喜ばれることもあるんじゃないかと。。。
ニシタニ:お客様のリテラシー、情報
鎌田: ミケランジェロ崇拝しながら少年ジャンプを欠かさず読む44歳
石田: 味にコミットして、見た目だけの商品にならないようにする。時には女子高生の行列にマスクつけておっさん一人でも並ぶ。
ニシタニ:二人のこだわり
鎌田:店に来る人はリズムを整えるために来ている。こだわりは人に合わせてナンボ。サービスマンは名前を聞かれてナンボ
石田: プロ意識って大事。おもてなしより、心づくし!!なんでもカテゴライズしたがる人や店が多い。他を否定して自分のアイデンティティを保つなって思う!
ニシタニ:若きバリスタへのエール
- いろんなジャンルの人と交るといいよ
- コーヒー業界だけで固まるな!
- 人のいいところを見つけると楽しいよ
- バリスタは飲食業界、サービスマン
- サービスマンは空間マン!自分の自慢の場じゃない
- 人間力を鍛える
- カウンターはお客様が通知表
- お客様を見れば店がわかる
- 自分がここだけ、この空間では世界一という場所があればコンプレックスは消える
彼らはバリスタという言葉が通じなかった当時、いや、もしかしたら今でも飲食・レストラン業界で蔑まれて悔しい思いをしてきたことだろう。「コーヒーしか知らん奴ら」「コーヒーなんかなんでも同じ」「マシン貸してくれるからなんでも一緒」
そんな偏見をお持ちの飲食店経営者は、正直なところ今でもいらっしゃると感じる。
それでも「今に見とけよ!」と
どこまでもひたむきに
どこまでも謙虚に
ただ目の前のお客様にベストを尽くして、二人は今も現場の最前線に立っている。
バリスタはコーヒーマンである前にサービスマンである。
コーヒーを作ることに一生懸命になることは素晴らしい!
ただそのコーヒーで喜ぶ相手は誰なのか?が重要なのだ
そこに愛はあるのかい?
そんな問いかけを感じた2時間でした
しかしおっさん二人がええこと言うてたなぁ〜しかし
ミケランジェロから少年ジャンプまで って...さすが先輩やわ