先日開催されたワークショップ
コーヒー×健康~QOLとコーヒーと~
このワークショップについて、簡単にお伝えしたいと思います。
講師の清中先生からは、身体と脳機能(心や認知)の専門家として、健康についてのお話をいただきました。
参加者は、大学生、管理栄養士、バリスタ、コンサルタントなどなど。
冒頭に清中先生から皆さんに質問
「健康」とは?
健康の定義をWHO 世界保健機構の定義によると、以下の通りだそうです。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、
「肉体的」にも、「精神的」にも、そして「社会的」にも、すべてが 満たされた状態にあること。
さらに先生によると、ここに「スピリチュアル」が加わることが検討されているそうです、個人的には興味深い内容ですね。
その後様々な論文をベースに、「コーヒーは健康に良いといって間違いない」とのお墨付きをいただきました。
ただし、、、
「品質がよく、鮮度も良いコーヒー」が前提とのこと。ここを履き違えないようにしなければいけませんね。
特に「〇〇に効く」という点では
- 肝機能向上
- 腸内環境向上
に良いそうです。
この二つは、個人的に過去の経験からも、納得する内容です。肝機能については、自分がコーヒーをお客様にお勧めする際に、参考にさせていただいてます。詳細はまたどこかの段階で発表させていただければと思います。
腸内環境については、私がお伝えさせていただいたエチオピアの事例とも交えながらお伝えさせていただきました。
エチオピアは生産国でありながら、コーヒーも消費しています。
写真は首都のアディスアベバのカフェでの風景。
常連さんが、朝にコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる風景は日本の喫茶店と変わらない日常がありました。
続いての写真。いきなりグロテスクです!!!
産地への途中の市場での風景。市場といっても道の両脇です。日中の炎天下に生の牛肉(だったと思います)がこんな風に売ってるのです。
現代の日本では考えられない状況がエチオピアにはありました。衛生面から見ると、ありえない状況ですよね。私ももちろん食べません!
しかし現地の人たちは、この状況での食生活が普通であり、食べたからといってすぐにお腹を壊すことはな無いはずなのです。
これが清中先生のおっしゃる「腸内環境」によるものだとか。
人は腸内に限らず環境に適応する能力があり、腸内も環境に適応して最適化できていれば健康を維持できるはずです。
一方で、今の日本人の食生活はカロリーは満たされていても、栄養素が足りていないらしく、結果として腸内環境が悪くなることが多く、様々な不健康の元に繋がるのだそうです。
私も腸とコーヒーとの関連性に今後も注目していたいと思います。
もしかしたら腸内環境がよかったら生の肉も食べられる?
実は現地で生肉を食べちゃったんです。騙されて。。。
現地で一緒に行動していたエチオピア系イギリス人のコーヒーロースターが車内で「食えよっ」みたいな感じでくれたのを食べちゃったんです!!!
その時の写真がこれ
バナナで作った生地で巻いた生の牛肉です。絶対ヤバいやつです!
完全に騙されました。。。
一緒に行動していた一人は翌日ホテルで一晩身動き取れず。
でも幸い、私は「なんともなかった」んですよね
たまたまかもしれませんが、日頃のコーヒー摂取がよかったのかもしれません!
以上簡単ではありますが、ワークショップ報告でした。
終了後の質問では
- コーヒーの香りについて
- カフェインの効能について
- 妊娠中のコーヒー摂取について
- 何杯くらいが健康にいいの?
などのご質問が上がっていました。
先生曰く、コーヒーの質を見分けることや、因果関係を見つけるためのデータがまだまだ少ないらしく、明確に「こうです」と断言できる状態でないそうです。結果として、「もし気になるなら控えましょう」ということになっているのが実情なのだとか。
この辺りは今後に期待ですね!
コーヒーの飲用杯数については、結果が出ているらしく
「一日3杯」だそうです。
さぁ毎日3杯美味しいコーヒーを飲んで、充実した生活をおくりましょう!