こんにちは!
先日、スタッフみんなで課外活動に行ってきました。
年に一度のRIOスタッフの懇親会です!
たくさんの学びがある1日となったので、参加したスタッフの感想を合わせてご紹介しようと思います。
今年の舞台、兵庫県は丹波篠山。
テーマは「エネルギー」
RIO COFFEEのコンセプトである「川上から川下まで」を自然体験を通して、体で味わってきました。
例えば、火をつけたい時。
文明に恵まれた私たちは片手でライターやコンロをカチッとするだけで事足りますよね。
そんな些細なことですら感動を覚えるような1日でした。
朝、丹波篠山に到着した私たちをお出迎えしてくださったのは
ササノワ合同会社 代表の内田さん。
ササノワ合同会社とは
「里山資源が豊かな丹波地域において
川上(資源の生産・供給)から川下(資源の活用・販売)までを
「モノ」と「コト」でつなぐ『森づくりの総合商社』を目指します。」というミッションのもと
・農林業に関連するコンサルティング
・地域材を活用した建築・造園設計デザイン
・地域資源を活用した商品開発・製造 などを行なっている会社です。
【ササノワ llc. HP】
内田さんより注意事項を伺い、ヘルメットを被って早速入山。
まずは木こり体験から。
自然体験と言っておきながらいきなり環境破壊をしているじゃないか! と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
私たちが伐採した木は、「ヒノキ」や「杉」と違い、経済的価値のないひょろひょろのいわゆる雑木と呼ばれる木です。
この雑木が生い茂り、下刈りや間伐がされない山の地表は日光が届かず、草木の根が張らないため、土が痩せていきます。このような状況で大雨や台風などが発生した場合、根が水を吸いきれずに土砂崩れが発生しやすくなってしまうそう。他にも木は光合成をして二酸化炭素をたくさん吸収するイメージですが、実はこれは若木だけの話で十分に成長した木は二酸化炭素の排出量の方が多くなるそうです。
こういった理由から、適度な伐採は地球環境を守るために必要なことであると学びました。
早速、伐採開始。ノコギリやチェーンソーで切っていきます。内田さんの見本を見てから実践しますが、これが見るのとやるのとでは大違い。山の斜面で汗だくになりながら頑張りました。
不慣れな力作業ですが、みんなが生き生きとした様子で木を切っていたのが印象的でした。 普段見られない表情を見られた気がします。
体験したスタッフに感想を聞いてみると、
「山を守ること、維持していく事は沢山の労力がかかる。私には山を守る事はできないが、日々、未来の為に地球の為にできる事からする様にしようと思った」
「実際に木を切ってみて大変さがよく分かったし、これではやっぱり若者は林業なかなかしないよなぁと思うと同時に、そもそも林業と触れ合うことがないから、もっと身近になればいいなーって思った。」
自然で起きている問題を自分たちの目で、手足で、味わうことできちんと向き合って考えるきっかけとなりました。
下山後は、2班に分かれました。
①火起こし班
BBQ向けて火起こし。なんと文明の力を一切使わず、ファットウッドと呼ばれる「赤松」や「杉の葉」などの山にあるものだけでの火起こし。ライターや着火剤なしでも火が起こせることに感動しつつ、いかに文明に恵まれているんだろうとも思いました。やはり火はエネルギーを感じますね。
②ジビエ班
BBQ用の食材調達。
解体から加工までを一貫して行っているジビエ食肉処理施設カーリマンを見学させていだきました。想像していたよりもずっと清潔な施設でした。
代表の新田さんのお話では、全国で年間60万頭もの鹿が害獣として駆除されており、そのうちの9割ほどが食用等に利用されることもなくただ処分されていました。国の予算が割かれるようになり、現在では86%ほどに改善されたそうです。
新田さんのお話を聞いたリオスタッフは、
「里山に降りてくるから、増えすぎたから殺すとか、人間って本当に自分勝手な生き物だと思った。食用の豚肉とか牛肉とかについても、人間のエゴだよなぁって思った。」
「林業に関しても、動物、肉に関しても、できる範囲でやっていきたいけど、この現状を知らない人はたくさんいるのも事実。ここで知ることができた私には伝えていく責任があると感じた。」
こういった自然環境問題はやはりネットやテレビだけで、見るよりも実際に現場の方々のお話をお伺いすることが大切だと改めて感じました。
2班が合流し、お待ちかねのBBQ!
そしてコーヒー屋ならではのアクティビティ。
フライパン焙煎対決!
チームに分かれて各々が工夫しながら焙煎・抽出しました。個性が表れていて、面白かったですね。
屋外で火力も安定しない中、焙煎に1時間かかるなんてこともありました。
(一般的な焙煎時間は10分~15分程度です。)
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ります。丹波篠山に夜の帳が降り、最後にコーヒーを飲みながら1日を振り返りました。
普段の私たちの仕事である、「コーヒーを淹れてお渡しする」という何気ない行為を今日は、「火を起こして、焙煎して、抽出して、飲む」というまさにコーヒーの川上から川下までを一気通貫して味わうことで、それぞれたくさんの気づきや学びがあったと思います。
この日の学びをバリスタらしくコーヒーで体現しますので、RIO COFFEEをこれからもよろしくお願い致します!
Team RIO COFFEE