コーヒーがお好きな方なら一度は聞いたことがあるであろう「ゲイシャ」
最も高値で取引されるコーヒーの一つですが、一体ゲイシャとは何なのでしょうか?
今回はゲイシャにフォーカスを当ててお話をしようと思います。
まず初めに、ゲイシャとは品種の一つであり、
エチオピアのゲシャ村が起源とされるアラビカ種の一種です。
日本のゲイシャ(芸者)とは全く関係がありません。
そしてあくまでも品種名であり、風味の傾向はあるもののクオリティに直結するわけではないのです。
他のスペシャルティコーヒーと同じく、国・農園・精製方法・ロット・焙煎・鮮度など様々な環境の違いによって、様々なゲイシャが存在するのです。
歴史
1930年代、エチオピアのゲシャ山付近で発見されました。
その後、ゲイシャ種は様々な国へ渡りましたが、1953年にコスタリカの農学研究所へ持ち込まれました。
1963年、パナマ・ドンパチ農園のオーナーがパナマに持ち帰りましたが、栽培がとても難しくしばらく放置されていました。
生育は遅く、一本の木から成る実の数は他のアラビカ種に比べて半分以下という効率の低さです。
しかし1990年代スペシャルティコーヒーという概念の登場によって、高品質なコーヒーの生産が注目を集めました。
その頃、後に一躍有名となるパナマのエスメラルダ農園が高地に、新しい農地を買いました。
その頃、コーヒーの病害が流行っていましたが
その農地で偶然生えていたゲイシャ種のコーヒーノキにはダメージが少なかったのです。ゲイシャには耐病性があったので、この農地の多くの高地にゲイシャを植えました。
そして人々はゲイシャの素晴らしさに気づくのです。
それは最初にエチオピアでゲイシャが発見されてから、約70年後のことでした。
世界的にゲイシャが有名になったのは、2004年のBest of Panamaと呼ばれる、パナマのスペシャルティコーヒー協会が主催する品評会で当時の世界最高価格で落札されたことがきっかけです。
1ポンド(460g)あたりの生豆の価格が2004年は21ドル、翌年2005年に20ドル、2006年に50ドル、2007年に130ドル、2013年に350ドル、2017年に601ドル、2018年に803ドル、2019年に1029ドルと現在も最高価格を更新し続けています。
風味
初めて飲む方が皆さん揃っておっしゃるのが「コーヒーじゃないみたい!」
そうなんです。ゲイシャ種というのは
Perfume 香水のような
Brandy カルヴァドスというリンゴのブランデーのような
Marmalade マーマレードのような
Strawberry いちごのような
Jasmine ジャスミンのような
Honey ハチミツのような
Sweet spice ナツメグなどの甘いスパイスのような
Grapefruits グレープフルーツのような
Milk Chocolate ミルクチョコレートのような
とあげればキリがないほどの複雑な芳香性が絡み合っています
(もちろん保存・抽出状態などにより、全ての風味が保証されるわけではありません)
通常、他のコーヒーでは芳香性と品種の相関関係は少ないと言われていますが、
ゲイシャだけは明らかに独特のキャラクターが出ています。
これだけの複雑な芳香性を持ちながら、味わいは甘くどこまでもクリアな透明感はゲイシャならではの味わいです。
高価な3つの理由
① 希少性
ゲイシャ種は収穫効率が極めて低いこと・苗が少ないこと・病害虫に弱いことなどから、必然的に収穫量が少なくなります。
②需要
近頃でこそパナマ以外の国でも生産されるようになったゲイシャですが、パナマのゲイシャの多くはオークションで取引されます。
ゲイシャの芳香性は特に欧米人に支持されるために、他の国ではあり得ないような価格に高騰します。
③ブランド
これは需要とも関連すると思いますが、ゲイシャという名前が芸者と重なることで認知力が上がり、結果としてメディアを中心に露出が増えた結果、ゲイシャのブランド価値が高くなったのではないでしょうか。
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