Regenerative Coffee | Value Way × RIO COFFEE
Regenerative Coffee
一杯のコーヒーで、地球を再生する
Value Way Inc.(神戸)× RIO COFFEE(芦屋)
あなたが今朝飲んだコーヒー、その裏側を知っていますか
朝、目覚めてケトルのスイッチを入れる。コーヒー豆を挽き、ドリッパーにセットし、お湯を注ぐ。立ち上る香りとともに、一日が始まる。
何気ない日常の一コマ。でも、その一杯の裏側には、こんな旅路があります。
ホンジュラスの標高1,400m。朝靄の中、Angel Arturo Pazさんが完熟したコーヒーチェリーを一粒ずつ手で摘む。赤く熟した実だけを選ぶ。未熟な緑の実は残す。
摘まれたチェリーは精製所で果肉を除去され、天日で乾燥させる。2〜3週間、毎日手でかき混ぜながら。雨が降れば急いでカバーをかける。一粒の豆も無駄にしないために。
乾燥した豆は麻袋に詰められ、トラックで港へ。コンテナ船に積まれ、太平洋を渡り、日本の港へ。そこからさらにトラックで、芦屋へ。
芦屋のRIO COFFEEの焙煎所で、200℃以上の熱で焙煎。生豆が琥珀色に変わり、あの馴染みのある「コーヒーの香り」が生まれる。
そして、あなたのカップへ。
種を蒔いてから、あなたの唇に届くまで、約3年。
この長い旅路のどこかで、誰かが手を抜けば、あなたの一杯は美味しくなりません。そして、この旅路のどこかで、環境に負荷がかかっています。
見えないものは、変えられない
コーヒーの生産から消費までの各工程で、CO2が排出されています。
でも、「どの工程で」「どれだけ」排出されているのかは、これまで見えていませんでした。
見えないものは、改善できません。
だからこそ、まず「見える化」することが第一歩だと、私たちは考えました。
カーボンフットプリントの可視化
神戸に本社を置くテクノロジー企業Value Way Inc.は、コーヒーの各工程におけるCO2排出量を計測・可視化する技術を開発しています。
栽培で使われるエネルギー。精製に必要な水。輸送の燃料。焙煎の熱。抽出のお湯——すべてを数値化し、「一杯のコーヒーの環境コスト」を見える形にする。
これは単なるデータ収集ではありません。消費者が「知った上で選ぶ」ことを可能にする仕組みです。
サステナブルの、その先へ
「サステナブル」という言葉を、よく耳にするようになりました。
サステナブル=持続可能。つまり、「今の状態を維持する」ということ。
でも、すでに環境が悪化しているこの世界で、「維持する」だけでは足りません。
リジェネラティブ(Regenerative)=再生。
使った以上に自然を回復させる。壊れたものを修復する。地球を、「少しずつ良くしていく」こと。
RIO COFFEEとValue Wayが取り組む「リジェネラティブコーヒー」は、この思想に基づいています。
リジェネラティブ農業とは
従来のコーヒー栽培では、森林を伐採して広大な農地を作り、化学肥料で生産性を高め、土壌を消耗させてきました。短期的には効率的ですが、長期的には土壌が痩せ、生態系が壊れ、気候変動を加速させます。
リジェネラティブ農業は、その逆のアプローチを取ります。
- 森林の中で育てる(シェードグロウン)——大きな木の木陰でコーヒーを栽培。森林を伐採せず、生態系を保全しながらコーヒーを育てる
- 土壌を再生する——コンポストや有機肥料で土壌の微生物を活性化。CO2を土壌に吸収・固定する(カーボンセクエストレーション)
- 生物多様性を回復させる——昆虫、鳥、微生物が共存する豊かな生態系の中でコーヒーが育つ
- 化学肥料からの脱却——長期的に土壌を豊かにし、自然の力で高品質なコーヒーを生産する
実は、コーヒーの木は本来、熱帯の森林の中で育つ植物です。大きな木の木陰で、ゆっくりと実を熟させることで、複雑で豊かな風味が生まれます。
美味しいコーヒーを作ることと、環境を再生することは、矛盾しません。むしろ、同じ方向を向いています。
なぜ、神戸×芦屋なのか
Value Way Inc.は神戸に本社を置くテクノロジー企業。RIO COFFEEは芦屋のスペシャルティコーヒー専門店。
阪神間——神戸と大阪の間に広がるこのエリアは、明治以降、海外の文化をいち早く取り入れ、独自のモダンな文化を築いてきた街です。コーヒー文化も、日本で最も早く根付いた地域のひとつ。
テクノロジーで世界を変えようとするValue Way(神戸)と、一杯のコーヒーで世界と繋がるRIO COFFEE(芦屋)。
この2つの会社は、それぞれの強みを持ち寄って「コーヒーの未来」に取り組んでいます。
- Value Way——データ技術、カーボンフットプリント計測、トレーサビリティプラットフォーム
- RIO COFFEE——16年の産地直接取引、芦屋の焙煎技術、消費者との接点
テクノロジーだけでは、コーヒーは美味しくなりません。現場だけでは、見えない構造は見えません。両方が揃って初めて、「意味のある一杯」が生まれます。
RIO COFFEEの16年
RIO COFFEEは2010年から、ホンジュラスをはじめとする中米の生産者と直接取引を続けてきました。
毎年農園を訪れ、生産者と顔を合わせ、一緒に食事をし、コーヒーを飲み、畑を歩く。その中で「気候が変わってきた」「害虫が増えた」「雨の時期が読めなくなった」——そんな声を直接聞いてきました。
統計や論文ではなく、私たちが信頼する生産者の、リアルな経験です。
だからこそ、「何かしなければ」ではなく、「一緒にやろう」という気持ちで、Value Wayとの連携プロジェクトを始めました。
RIO COFFEEの定番ブレンド。すべて産地直接取引のスペシャルティコーヒー。
Regenerative Coffee Premium
Value Wayが開発する「Regenerative Coffee Premium(RCP)」は、環境を再生するコーヒー生産に対してプレミアム(付加価値)を付与する仕組みです。
従来、「環境に良いことをしている農家」が正当に評価される仕組みがありませんでした。オーガニック認証は存在しますが、取得コストが高く、小規模農家には手が届かない。
RCPは、データに基づいて環境再生の度合いを計測し、それに応じたプレミアムを生産者に還元します。
「良いことをしている人が、正当に報われる」——シンプルですが、コーヒー産業ではまだ実現されていないことです。
あなたの一杯にできること
「一杯のコーヒーで地球を再生する」——大げさに聞こえるかもしれません。
でも、世界で毎日25億杯飲まれるコーヒー。その一杯一杯が、生産地の環境を「壊す」か「再生する」かを決めています。
あなたがRIO COFFEEのコーヒーを選ぶことで:
- 生産者に適正な対価が届きます
- リジェネラティブ農業への投資が可能になります
- カーボンフットプリントの可視化が進みます
- 2050年にも美味しいコーヒーが飲める世界を作る一歩になります
「おいしい」と「地球に良い」は、矛盾しない。
それを証明するのが、RIO COFFEEとValue Wayの仕事です。